2021-10-11

もしも私が店主なら。「あぁ、どうぞ」なコトはシェアしておきたい

私は、店を持ってない。
オフィスというかワークスペースも「自宅兼」…なので「打ち合わせに伺いますので」と言われると、手と首がもげそうになるぐらい「いやいやいやいやいや…こちらが伺います」となります。

店を持っていないから、好きに言っちゃうことをお許しいただきたいのですが。

もしも私が店主なら。
そして、スタッフに働いてもらってる店のオーナーなら。

店内で「これはいいよ」というルールは、自分以外のスタッフと共有しておこうと考えています。
(店、持つんかい、とツッコミながら)

「そりゃそうでしょ」と言われてしまうかもしれないけど、これって大切だと思うんです。

「写真撮っていいですか?」

電車に乗れば、スマホを見ている人がほとんど。
夕焼けがキレイでスマホを空に向けたら、似たようなポーズの人がほかにもいることに気付きます。

先日は、川沿いで歩いている鴨を見つけて撮影しようとしたら、向こう岸から撮影している人がいて、ちょっと照れちゃいました。

多くの人が「わぁ」と思ったら、自然とカメラを向ける時代なんですね。

20211004夕焼けkk11053741

店でもそう。
食事に出かけて「わぁ」と思えば写真を撮りたくなっちゃいます。SNSにあげたいという理由が多いでしょうね、きっと。(口コミサイトに書きたい、という人もいるのかな)

そんなシーンも増えたからか「写真撮ってもいいですか?」と聞けば、その場ですぐに「どうぞ」「ぜひ」と答えてくださるところが増えました。

ちょっとのことですが、これ、利用者からすると、とーってもありがたい!

「ちょっと店長に確認してきますね」と少し待つことになると、もちろんお気持ちはウレシイのですが、時間が経つにつれて、すこーしずつ心のトーンは落ち着いてきちゃいます。

「わぁ」と思ったその瞬間に「カシャッ」といきたいんでしょうね、きっと。

「撮っちゃダメ」ならダメでいい。
返事は早いほうがオススメということです。

「写真を撮る」行為のハードルが下がった今こそ、店・施設で対応を決めて、スタッフで共有しておくと良さそうですね。

OKなこと、NGなことがぱっとわかるように

3、4年前のことですが、ある制作現場で「おぉ、これはいい!」と思ったものがありました。

2017年1月麦さん作品そばでDSC03704

これです、約2センチ×6、7センチぐらいの小さなプレート。
美術家・中島麦さんが公共施設で制作している「誰でも見に行っていいよ」という場所にありました。

作家さんが休憩で場所にいなくても、これがあれば「あ、写真撮っていいんだね」とわかります。

もう一つ。

作業に集中しているとき、いちいち話しかけられずに済むんです。

「写真も撮っていいよ」
「SNSに載せてもいいよ」と、一目瞭然。

「お客さん、どうぞどうぞ~」な場所にあると、お互いにいいなぁと密かに思っています。

問い合わせをどうするのか

上の例は、写真撮っていいかとか、SNSに載せていいか…の事例です。

さらにいうと「問い合わせがきたときにどうするか」をざっくりと決めておくと、これまたスムーズ。

店や施設を運営していると、きっといろんな問い合わせが来ると思うんです。

「そういうときは、上に確認しますって言ってくれたらいいから」(byオーナー)というのも、優しく守ってくれる系でアリなんですけど。
それよりも「いいですよ~!」なことを共有しておくほうがおすすめ。

やりとりがシンプルになって、スムーズだからです。

大事なことは、
答えがわかるまでのプロセスが増えれば増えるほど、聞く側のピチピチ新鮮な気持ちはトーンダウンする、ということ。

「その問い合わせ、ちょっと面倒そうだから…」でスルーしても、もちろんイイと思います。
よく考えてから返事したい…という場合もあるでしょうし。なんでも「へぇへぇ」と聞きましょう、ではないんです。

聞く側の新鮮な気持ちを大事にしたいなら、答えまでのプロセスはできるだけ少なくすることが大事。
「Yes」でも「No」でも同じです。

私がもしも店主なら、せめて「これはイイよ」なことは、ぱっとわかるようにしたいなぁ…と、中島麦さんの制作現場へ行ったときに思いました。
てへへ。2017年から4年温めたな(笑)。

今だけ企画

ただいま準備中です。

できるだけいろんな方のお役に立てる企画をと考えています。

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