気付きはスイーツとともに-手作り作家の「手作り、しんどいねん」
書きたいこととブログのタイトルとアイキャッチ写真。
この3つは、WEBサイトで文章を作るときには連動させなきゃいけないし、それぞれをどうするかしっかり考えるべきです。
です…が。
今回は、バラバラです。
写真は、先日食べたおいしいタルト。
書きたいのは「クリエイトってなんだろね」ってこと。
タイトルは…、なんというか…勢いだけです。
「は?SEO?知らんよ、そんなの」という気分で書いています。
クリエイト=創造ってなんだろう
ひとりでお商売をしている人にとって、誰かと話をする機会はとても大切。
相手へ自分の考えを伝える機会だからです。シンプルに「しゃべる機会」という感じです。
先日、あるクリエイターさんと久しぶりに会って、うだうだとしゃべる機会がありました。
特になにか目的があったわけでもなく「どうしてる?」「元気?」「お茶でも行こか」という流れ。
いわゆる「手作り作家」として、ワークショップを開催したりイベントにも出ている彼女。いろんなアイデアをどんどん広げていくタイプだし、フットワークも軽い。
そんな彼女が言うのです。
「手作りとか、ちょっとしんどいねん。もうええねんって気分」と。
どうしたどうした??
手作り体験をしてわかったこと
彼女とは、もう何年も前にあるイベントで出会いました。
私は取材する側で、彼女はイベントを作る側。
「子どもがいるとなかなかイベントに参加しにくい。当日ハプニングがあるかもしれない…」
そんな思いから、子育て中のクリエイター同士で立ち上げたイベントの取材でした。
「自分たちがほしい場を作った」というそのイベントは、クリエイターたちが互いによりかかりすぎるのでなく、いい距離感で助け合っていました。
クリエイターとしての経験もある人ばかり。ワークショップや商品のクオリティが高かったことも印象的でした。
「ワークショップ」で大切にしたいこと
そんなご縁で、ときにはイベントを一緒に企画したこともあったのですが、どうやら「あのあと、燃え尽きたみたい…」という期間があったといいます。
「知らないところで、初めてのことをやってみよう」
そう考えて、DIYのワークショップに参加したのだそうです。
「作りたいものがあって行ってみたら『はいどうぞ』とキットをもらったの」
キットは、作りたいものに合わせて木もカットされ、釘やねじを入れるポイントも印がついていて…。
「そりゃ、できるよね。できるようにしてあるもん」
そして彼女は言うのです。
「これができますよって教えて、上手に完成させられたらもちろん、いい。でも、私がワークショップをしていて楽しいのは、その先。手を動かした本人が『作ったものを利用して何をするか』を大切にしたい」
「自分は」を吹き込んでこそ、の形
私は、手作り作家ではない。
でも、彼女の話は「なるほどなぁ」と自分にも似た思いがあることに気付きました。
セミナーでもなんでも「こうするといいよ」とは伝える。
でも結局、方程式なんてない。話を聞いたり学んだりして、そのあと「自分」がどうするか考えたり、実践しないことには、なんの形にもならないんです。
「完成したものを、作った本人が『これで、こうしよう』と考えたり、次の行動に繋がって楽しんだり。それが、ワークショップをしていて一番楽しい」と彼女は言います。
「はい、どうぞ」と提供するものや知識は、そこまでのもの。
彼女の「手作りとか、ちょっとしんどいねん」というのは、外から見た美しさや正確さ(これも、誰の物差しなんだ?って気がしますが)だけで終わるのは、オモシロくない…ということかなぁと感じました。
もちろんニーズもあるのだから、みんながみんな彼女のように考えなきゃいけないというのではありません。
でも「創造する」「クリエイター」かどうかは、「プラスのアイデア」があるかどうかかな、と思います。
真っ白なところに最初の一筆を書けるかどうか…ですね。
シャインマスカットもみんな違う
最初に載せた写真は、シャインマスカットのタルト。
今は旬なんですよね。だから「シャインマスカット」を使ったデザートやパン…、いろんな商品が出ています。
上のシャインマスカットは「森」をイメージしたタルトなんですって。(オイシカッタ!)
どんな組み合わせでどんな形にしようか、どんなイメージにしようか…と考えてできたメニューは、お店・作り手によって違う。同じものはありません。
だから、私たちもいただく楽しみがありますよね。
カタチだけじゃないよ。
どんな背景があってできたのか、それでどうしたいのか、なにがいいのか…。
目に見える商品こそ、目に見えないところを語れるかどうかが大事なんだと思います。